日本画とは

『日本画』は千数百年前から現代に続いている絵画様式が基本となっています。
明治20〜30年代にかけて西洋画から来た油彩画と区別する為に日本の伝統絵画を総称して『日本画』と言われるようになりました。艶のないマットな質感が特徴です。
一般的には和紙や麻紙、絹本(けんぽん)、墨、天然岩絵具(天然の鉱石を粉砕して粒子分けしたもの)、新岩絵具(人工的に作った原石の塊を砕いて粒子分けしたもの)、胡粉(ごふん・・牡蠣・蛤・ほたて等の貝殻からつくられた日本画の白色絵具です。主成分は炭酸カルシウム)、金属(金箔きんぱく・金泥きんでい)など天然の画材を膠(にかわ・・獣や魚の皮や骨などのタンパク質を煮て取り出したゼラチン)を接着剤として描く技法が用いられており、絵具の扱いや技術の習得には時間と根気が必要な技法です。

小笠原明代の作品について

作品のテーマは『調和と繋がり』

抽象的な要素を目に見えない世界(霊、魂、精神、心、先祖、潜在意識)、具象的な要素が目に見える世界(肉体や物質、3次元的なもの、顕在意識)と当てはめ、2つの要素を1つの画面に描く事で表現しています。

日本三大和紙の一つ、細川和紙を支持体とし、その和紙の風合いをいかした背景に花や金魚を描いたり、富士山や満月や不苦労など縁起のよいモチーフを古来より続く日本画の技法を用いながらも自由で独創的でパワフルな作品を描いています。また、作品の下地作りは厚さの違う和紙を2層から3層重ね加工を施し、モチーフを描く前も沢山の作業工程を経ている作品もあります。和紙を重ねることにより、画面に奥行きをもたせています。
 
和紙や岩絵具や金箔など高価な画材を使って伝統的な古典技法を用いて、富士山や満月や神聖幾何学や神代文字を取り入れた、縁起の良いモダンで現代の居住空間でも飾りやすい絵画作品です。

代表作に金魚や縁起ものをモチーフとして福が来るよう祈りを込めて描いた『招福シリーズ』、四季折々の花を描いてた『巡りシリーズ』、生命球からイメージを得た『円宙シリーズ』があります。作品を飾る事でお部屋の雰囲気がより一層グレードアップします。